株式会社パラドックス

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CATEGORY地域ブランディング

CREATIVE採用ブランディングの制作物

TYPE地方自治体

AWARDTCC新人賞

CLIENT御蔵島村役場

ブランディング・プロモーションポスター

クライアント紹介・課題

伊豆諸島に浮かぶ人口300人の離島、御蔵島(みくらじま)。コンビニもスーパーマーケットもない。信号機もない。病院もなくあるのは診療所だけ。金融機関はたった一つの郵便局だけ。イルカと一緒に泳げる「ドルフィンスイム」が有名で、島の自然やイルカに魅了されて移住する方もいますが、その生活環境から、いざ移住となると長続きしないという例も多くあり、唯一の観光資源とされていたイルカに依存しない地域のあり方を模索する必要がありました。地域に息づくアイデンティティを明確にし、サステナブルな地域を目指すべく、まず令和5年度に村役場職員の採用ブランディングに着手。令和6年度は御蔵島全体の地域ブランディングに取り組んでいます。

コンセプト・アウトプット

都会と比べるとあらゆるモノがない離島ですが、住んでいる人たちの気持ちを丁寧に聞いていくと、どの人にも「この島にいる理由」があることがわかり、それこそが御蔵島のアイデンティティであると考えました。経済合理性にしたがう生き方ではなく、自分の価値観にしたがう生き方を世の中に提唱することが、御蔵島という地域の存在意義であり、ブランディングの源泉になると考え「意味がある島。みくら島。」というコンセプトで、ブランディング・プロモーションを展開しています。

反響・成果

以前実施された「東京都島しょ町村職員合同採用試験」において、御蔵島役場での就職を希望する方は0名という結果でした。その後、「モノはないけど意味がある」という新たな採用コンセプトをプロセスに織り込んだ採用活動では40名超の採用希望者、3名の内定につながり、現在も御蔵島村役場の職員として活躍しています。今後は地域ブランディングの活動を通じて、さらなる関係人口創出に取り組んでいきます。
2024年 東京コピーライターズクラブ新人賞 受賞