CLIENT(認定)特定非営利活動法人ジャパンハート
採用ウェブサイト制作・新採用フレーム策定
クライアント紹介・課題
2004年、創設者の吉岡秀人先生(小児外科医)が設立した「日本発祥の国際医療NGO」。東南アジアを中心とする国内外で、小児がん手術などの無償の高度医療含む治療を年間約25,000件実施しており、累計数は30万件を超えています(2022年3月時点)。
2025年には新たな現地での病院建設も見越す中、拡大する現地の医療の需要に対して安定的・持続的な医療の供給を行うため、医療従事者やスタッフの確保は最重要事項。ジャパンハートでの活動の本質的価値、「医療の届かないところに医療を届ける」経験を通して得られるものを言語化し、日本で働く方々により広く伝えていくための採用ブランディングがはじまりました。
コンセプト・アウトプット
ブランディングのなによりの核となるのは、ジャパンハートという道を選び、現地で今日も医療を届け続ける職員の方々の姿であり、向き合ってきた出来事・経験のリアリティでした。であるならば、そのことを伝えきる記事制作はもちろんのこと、彼ら彼女らが心に抱く思いや「なんのためにジャパンハートにいるのか」ということを伝える必要があります。現地の方々へのインタビューを通して見えてきたのは、ジャパンハートの一人一人は、ただ医療を届けているだけではないこと。目の前の子どもたちはもちろん、その家族、そして地域の未来をつくろうとしていることでした。策定したコンセプトは「いのちに道をつくる」。医療を届けるということの中は、単に医療行為を施すということだけではなく、資金調達や現地の施設運営、それらすべてが含まれます。医療従事者、スタッフの境なくひとつの思いのもとに活動を続けているジャパンハートの姿をまっすぐに伝える、シンプルかつ強さのある採用サイトを目指しました。
また同時に、NPOの活動に従事するということは、参加者にそれ相応の覚悟を問います。ジャパンハートではより多くの方に活動にご協力いただけるように「短期ボランティア」という仕組みを用意していることもあり、若い医療従事者の方々向けに「ジャパンハートでの経験を自分の医療人としてのキャリアに活かしてもらう」というコンセプトのもと、「キャリアトランジット」(=医療人キャリアの経由地)という新たな採用のあり方を定義し、採用サイト内での告知と定期説明会での広報にご利用いただくこととしました。
反響・成果
採用活動の軸を作り、団体のビジョン・ミッション・バリューにマッチした人材を獲得するために、本当に伝えたいメッセージを言語化していただきました。何度もヒアリングを重ねていただいたことで、スタッフたちも改めてここで働く上で重要なことを実感できたように思えます。敢えて厳しいメッセージを出したり、サイト内でも伝えたいことのレベル分けをしたりと、このサイトにたどり着いた時点で選考がスタートするような構成を組んでいただくことができました。この「0次選考」を通して団体にアクセスしてきてくださった方の熱意に負けないよう、私たちも熱い気持ちを持ってコミュニケーションをとれるようにしたいと思います。(ジャパンハート 管理本部長様より)
その他の採用ブランディングの制作物