自然体で、高め合える空間へ。
理念を体験に変えるオフィスづくり。
CLIENT:株式会社ランクアップさま 設計・施工:株式会社ヴィスさま
- コーポレートブランディング
- インナーブランディング
- 東京都
2005年創業。社長が自身の肌悩みととことん向き合ったことで生まれた「マナラ ホットクレンジングゲル」をはじめ、数々のヒット製品でファンの心を掴み、創業以来右肩上がりの成長を続ける化粧品の開発・販売会社です。本記事では2024年から2025年にかけて行ったオフィスリニューアルをご紹介します。
1VI(ヴィジュアルアイデンティティ)の策定
〜ブランドの想いと価値観を視覚的に伝える〜
「たった一人の悩みを解決することで世界中の人たちの幸せに貢献する」を理念に掲げるランクアップ様。オフィスリニューアルに先駆けた2023年、理念から派生してVI(ヴィジュアルアイデンティティ)とロゴの策定を行いました。

▲策定されたロゴ。RANKUPの「A」を小文字にすることで、「たった一人=a」のお悩みを見つめ、解決する想いを表現しています。
2オフィスリニューアル
〜ブランドの理念を体感できる空間をつくる〜
社名のロゴを作成したことをきっかけに、新しくロゴに込めた想いとビジョンを体現する空間としてオフィスを全面リニューアルすることになりました。
リニューアルにあたってコンセプトづくりからトーン&マナー、ゾーニングの部分から設計・施工を担う株式会社ヴィス様とともに進行していきました。

▲プロジェクトがスタートした2024年9月から、毎週1回以上の定例会を実施。設計・施工を担う株式会社ヴィス様とともに、三人四脚で進めていきました。

▲リニューアル前のオフィス。当時のキーカラーは「マナラ」ブランドの赤でした。
2-1. 空間コンセプトづくり
最初に行ったのが空間コンセプトづくりです。経営層とプロジェクトメンバーへのヒアリング、社員アンケートを通して、新しいオフィスへの大小様々なご要望やイメージを抽出していきました。
発想のスタート時点では、理念にある「たった一人」を表現すべきか、はたまた社名に込められた「ランクアップ(成長意欲)」をテーマにすべきかを検討していました。しかし過度につくり込んだ演出や高揚感の表現に寄りすぎると、ランクアップ様が大切にする「素顔で飾らない美しさ」から乖離してしまうのではないかと懸念。そうならないよう様々な要素を検討・加味し、最終的には「自然体で、高め合えるオフィス」というコンセプトに着地しました。

▲新オフィスのコンセプト
2-2. ブランドパーソナリティに紐づいたトーン&マナー
ランクアップ様が掲げるブランドの姿勢が空間を通して自然に表現されるよう、「生き生きとした」「情熱的な」「誠実な」「しなやかな」「革新的な」の5つに表されるブランドパーソナリティに紐づいたトーン&マナーを設定しました。

▲エントランスでは「生き生きとした」印象や「情熱的」なエネルギーを感じさせ、訪れる人に鮮やかな第一印象を与えます。オフィス全体には「誠実さ」や「しなやかさ」といった要素が織り込まれ、落ち着きと温かみのある雰囲気を生み出しています。随所に配置されたアクセントは「革新性」を象徴し、空間に軽やかなリズムと刺激を加えています。

▲オフィス全体を通じて、⽣命⼒や情熱、誠実さと柔らかさ、そして⾰新性が調和する空間を構築。ここでの体験そのものが、ブランドの個性を感じ取るきっかけとなります。
2-3. ゾーニング
オフィス空間を、「理念ゾーン」および執務空間である「アクティブゾーン」「集中ゾーン」の主に3つにゾーンニングしました。
◉理念ゾーン
エントランスに位置する理念ゾーンは、会社の想いを象徴的に示し、訪れる人にブランドの姿勢を自然と伝える空間になっています。

▲エネルギッシュなコーポレートカラーとフレッシュなグリーン、一つひとつにストーリーの込められた製品が、オフィスに来る人をお出迎えします。

▲「a」のみがミラー加工され、訪れた人の顔が自然と映り込む仕様になったVI。「たった一人=a」のお悩みに真剣に向き合い続け、解決する企業姿勢を表現しています
◉アクティブゾーン
エントランスを入ってすぐに広がるのは、人々が有機的かつカジュアルに交わり、アイデアの共有や意見交換を活発に行いながら働けるアクティブゾーンです。ラウンド型のテーブルと可動性のあるチェアを配置し、カフェのような柔らかさを演出しています。


▲アクティブゾーンに隣接する形で休憩コーナーと身支度を整えるメイクアップコーナーを配置。働く人の心身の切り替えをサポートしています。
◉集中ゾーン
アクティブゾーンを抜けた奥側に広がるのは、業務に没頭し、成果を生み出すための環境として設計された集中ゾーン。動線を抑えたレイアウトと落ち着いた色調の家具と照明が、思考の深まりを後押しします。デスクやチェアは社員の健康に配慮し、長時間の作業でも負担の少ないものをセレクトしています。

▲個室ではないものの、オンライン会議に対応できる機能もカバー。単なる作業スペースではなく、⼀⼈ひとりの⼒を最⼤限に引き出し、誠実で着実な仕事を⽀える場として機能しています
なお、アクティブゾーン、集中ゾーンともにフリーアドレスを採用。その日の業務と気分に応じ、最適な居場所を選べるようになっています。
2-4. 理念を語れる会議室
ランクアップ様のメンバーに求められる思考や行動の指針「MEMBER STYLE」。そのキーワードである「挑戦」「誠実」「明るく元気」を、3部屋ある会議室それぞれのコンセプトとして昇華させ、デザインに反映しました。社員が頻繁に使う会議室空間にキーワードを可視化することで、より社員が自分の言葉で理念を語れるよう動機づけを図ります。

▲ランクアップ様のスピリット(MEMBER STYLE)
◉「誠実」は「FACE」というコンセプトに。真摯な対話の場をイメージした空間です。

◉「挑戦」は「MOVE」というコンセプトに。未知への挑戦をイメージさせる空間です。

◉「明るく元気」は「SMILE」というコンセプトに。気分が高まり、笑顔が引き出される空間です。

3お客様からの言葉
実は今回のオフィスリニューアルは、「ロゴをつくったこと」がきっかけでした。
私たちランクアップは20周年を迎えましたが、これまで化粧品づくりに全力で、会社そのものを象徴するロゴをつくってきませんでした。ロゴは使う機会も少なく、コストもかかるため、後回しにしていたのが正直なところです。
しかし、会社のホームページをリニューアルする際、「ランクアップは想いのある会社なのに、それが伝わっていない」「普通の会社に見える」とお客様から言われたことが、心に強く残っていました。そこで、“会社の想い“がきちんと伝わるホームページにしたいと考えていたところ、「だったらロゴも、ミッションが伝わるものをつくりましょう」とパラドックスさんに提案をいただきました。
すぐに、社員も参加したプロジェクトが始まり、完成したロゴには、「たった一人の悩みを解決する」という私たちのミッションや、明るさ・情熱が込められています。
そして「せっかくなら、この想いをオフィスにも表現しませんか」という提案を受け、ロゴ完成をきっかけにオフィスリニューアルが始まりました。
目指したのは、自然体でいながらお互いを高め合え、挑戦と成長のエネルギーが生まれる空間。仲間との刺激と、一人で集中する時間、その両方を大切にできるオフィスです。こうして、ランクアップらしさが息づくオフィスが完成したのです。
オフィスリニューアルを提案してくださった
パラドックスさんには、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
お互いを高めあいながら成長できる
そんな空間で社員とともに、私たちはこれからも
お客様の幸せのために一丸となって邁進したいと思います。
代表取締役
岩崎 裕美子





