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なにもしないインターンシップ

CLIENT:株式会社アールシーコアさま

  • 採用ブランディング
  • 東京都

1課題・背景

「心を遊ばせてください」。

 

住宅・建築設計業者らしからぬメッセージを掲げ、 ログハウスブランド「BESS」を運営してきたアールシーコア。住宅を「資産価値」としてだけではなく、 暮らしの道具と捉えた「活用価値」や、感性を大切にした独自の市場を開拓してきました。

 

社長交代やコロナ禍による行動制限、 ウッドショックによる木材価格の高騰によって業績が伸び悩む中、 第二創業期を迎えたアールシーコアは、 新たな組織づくりに着手しました。

 

その第一歩として取り掛かったのが、新しい採用戦略とスキームの構築です。

 

「なにもしないインターン」

 

アールシーコアが大切にしている感性マーケティングをとことん突き詰めた結果、つくったコンセプトです。その結果、90 人と多くの応募者を生み出し、「同志」の採用に繋がりました。

2採用コンセプトの策定

現代社会で心が乾いている人にアールシーコアは潤いを提供できる。それはいわばオアシスづくり。 ブランド価値に自信を持ち、 世の中の役に立つことを意識して生かしていく。

 

 ログハウスブランド「BESS」では、主力事業である戸建て住宅の分野にとどまらず 、 リゾート開発や地方自治体と組んだ移住促進など、 心のゆとりや感性を豊かにする新たな価値提供を目指して事業領域を拡大しています。

 

情報や AI に囲まれた現代社会で、 物質的には豊かになっても、「自分は何をしたいのかわからない」と、 心の渇きを感じる人が増えています。

 

アールシーコアが目指しているのは、「どこか非合理で不完全な人間の感性がよろこぶ」事業。

 

「こころの渇きに、オアシスを。」という採用コンセプトは、アールシーコアが理想として中心に潜めていた、 現代社会に対する問題提起、 メッセージを表に引き出して、 採用方法を根本から再定義したものでした。

3プラットフォーム「visions」を活用し、価値観の合う人材プールを形成

理念を反映させたコンセプトに共感する人材を採用するため、採用コミュニケーションフロー全体の見直しを実施。次世代の志ある若者を応援するプラットフォーム「visions(ビジョンズ)」を活用し、思想に合った人材との接点を増やす仕組みを構築しました。

 

アールシーコアが事業を通じて大事にしているのは、 人間本来の五感や生命力、自ら楽しみ、つくり出す豊かな感性、それを引き出す家や暮らしです。

 

そんなメッセージを象徴するコンテンツとして、BESSのタイムシェア別荘「フェザント山中湖」における 1 泊 2 日のプログラム「なにもしないインターンシップ」を企画しました。

 

ファシリテーター(進行役)は「ログハウス」。そこでは富士山麓の豊かな自然と木のぬくもりを感じながら、こころの中に湧いてくる感性の声に耳を傾け、自由に過ごす応募者たちの姿がありました。

 

インスタグラムのフィード投稿は 4.8 万回、リール投稿では3万回表示。プレエントリー90 人、実際の選考まで進んだ人が 48 人と、多くの関心を集めました。

決まったプログラムはない。絵を描くなど、それぞれ思い思いの時間を楽しんでいた

4参加者の声

・人と過ごすことが得意ではなかったが、BESS が生み出す空間だから話したい。話さずとも、時間を共にしたいと思いました。自分の心に余白が生まれました

 

・ゆらゆら読書をしたり、いつもより丁寧に髪の毛を乾かしたりするのも楽しかったけれど、 最も印象に残っているのはやはり人と対話していた時間だった。何もしないって忙しくて楽しい!!

 

・自由に人と関われた今回のインターンシップはこころを遊ばせられた時間でした

 

効率やスピード優先で動き続けている日常から離れて感性を解放し、それぞれがその価値や新たな気づきを得ていました。

5成果

インターン終了後、 12 人がアールシーコアに入社を希望し、 2人の内定承諾に繋がりました。また、「将来、BESS の家を建てたい」との声が寄せられました。

 

「visions(ビジョンズ)」は企業にとって外注先ではなく、企業が持つ潜在的な魅力を掘り出すパートナーです。企業が掲げる理想や理念の同志を採用する伴走者として、アールシーコアの採用担当者様とともに運用精度を高めていきます。