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グループ4社の連携で、人生にもっとプラスを。
「空間」×「映像」により、
理念を伝えるブランディングプロジェクト。

CLIENT:HAKUBA GROUPさま

  • カスタマーブランディング
  • 空間ブランディング
  • 東京都

1高い専門性を連携させ、独自の価値の発揮を目指す。

オフィス空間は、社員が日々の業務を行う場所であるだけでなく、社員同士や取引先、お客さまやステークホルダーとの接点でもあります。2022年の創立30周年を機に、本社のリニューアルを決定されたHAKUBA GROUPは、新本社を「HAKUBA GROUPの理念とブランドの価値を体現する発信地」とし、それによって社内外への理念の浸透を図りたいと考え、その企画をパラドックスにご依頼くださいました。その背景にあったのは、HAKUBA GROUP内に生じていた、”意図せざる縦割り”ともいえる状況でした。

 

もともとHAKUBA GROUPとパラドックスは20年来のお付き合い。冒頭でご紹介した「こころとカラダに、うれしい暮らし。」も一緒に策定した背景があります。

現在ある4つのグループ企業(株式会社エステート白馬、白馬メディケアサービス株式会社、白馬建設株式会社、大和建設株式会社)が運営する事業は、人の一生涯に伴走し続けられるようにと、20年以上かけた会社づくりの中でひとつひとつ揃えられてきたものです。しかし4社の事業がそれぞれに高い専門性を発揮すればするほど、その専門性が壁となり、個社同士の連携や理解が深まりにくい状況でした。

 

「4社でひとつの存在である」。そのイメージを、本社という、多くの人の拠り所となる空間で自然な形で浸透させる。さらには4社間の連携によって生まれる独自の価値を、お客様に感じてもらう体験全体をデザインしていく。それがこのプロジェクトの焦点でした。

 

2軸になるのは「プラス」の概念。
漠然とした不安に対し、空間はどんな「プラス」の変化を起こせるか?

最初に着手したのはプロジェクト全体のコンセプトづくりです。大きく関わったのは、数年前に当社が共に策定したブランドコンセプト「LIFE-PLUS PARTNER」と、それを表したロゴでした。

このブランドコンセプトは、「自分たちはただの不動産会社でも、介護サービス業社でも、建設会社でも設計事務所でもない。人生に寄り添い、プラスをつくる。そしてこころとカラダにうれしい暮らしを届ける「LIFE-PLUS PARTNER」という、人生のパートナーである」というブランドポジションを定義したものです。

 

ロゴとブランドコンセプトの、どちらにもある「プラス」の概念。今回のプロジェクトはそれを体現する世界観とし、全体のコンセプトを「訪れた人のこころをプラスにするショールーム」と設定しました。

 

さらに、どのような点において「こころをプラスに」変えていくのかを、訪れるお客さまが潜在的に抱いている疑問や不安を軸にして抽出。

それらを分析し、下記の3つを最も重要なインサイトとしてまとめていきます。

 

①どんな人たちが家をつくっているんだろう?

②どんな人たちがHAKUBA GROUPに依頼をしているんだろう?

③どんな家が建ち、どんな暮らしができるんだろう?

 

今回手がける空間は、このそれぞれのインサイトに対し、セクションごとにHAKUBA GROUPとしての答えをお渡しできるものにしていきたい。さらには映像が掛け合わさることで、イメージがよりイキイキと心に描ける仕掛けをしたい――プロジェクトは一気に具体性を帯び始め、ご提案から実制作(※)へと駆け抜けていきます。

 

(※)パラドックスは空間のコンセプトからインテリアデザイン、導線、全体レイアウトの企画、使用する映像の制作を担当し、建築物に関する実際の設計施工は白馬建設株式会社が実施。それぞれの強みを生かした連携体制でカタチにしました。

 

3「空間」×「映像」が、感性を刺激する。
インサイトを丁寧に紐解き、総合的なブランドの体験へ。

ここからは、実際に出来上がった空間をご覧いただきながら、その背景にある設計思想をご紹介していきましょう。

入口のエレベーターが開くと、最初に広がる景色です。ひとつの世界へと自然に視線が誘導されます。

正面のエントランスにはデジタルサイネージをセットし、HAKUBA GROUPの全体像をお伝えする動画でお出迎えします。

中に一歩踏み込むと、打ち合わせのできるラウンジを中心としてぐるりと回遊できる空間が広がります。

ラウンジを取り囲むのは3つのセクション。その中に、先ほどの3つのインサイトに対するHAKUBA GROUPの答えが隠されています。順番に見ていきましょう。

 

①どんな人たちが家をつくっているんだろう?

その疑問を解決してくれるのが、こちらのプロフェッショナルウォール。HAKUBA GROUPが展開する4つの事業領域において活躍する、それぞれのプロフェッショナルの姿を見ることができます。

 

実は、有資格者が多い=プロの集団であることは、HAKUBA GROUPの大きな強み。有資格者の延べ人数は、社員数よりも多いほどです。このプロフェショナルウォールには、不動産仲介、設計、介護、金融など、人生に伴走するプロたちが、お客さまにチームで寄り添うことをメッセージしたいという意図が込められています。

 

②どんな人たちがHAKUBA GROUPに依頼をしているんだろう?

「自分たちが思い描いている家や暮らしは、本当に実現できるだろうか?」。誰もが抱くこんな不安をプラスに転換していただくため、ここでは実際に家を建てたお客さまをご覧いただける映像を制作しました。映像冒頭にはアニメーションを使用し、LIFE-PLUS PARTNERとして一組の家族の人生に寄り添い続けるHAKUBA GROUPのブランドコンセプトをわかりやすく表現しています。

 

映像のオープニング。シンボルであるプラスのマークに、4つの事業が配置されます。

 

HAKUBA GROUPを訪れた一組の若い夫婦。住まいの相談は、「不動産」の担当です。この家で結婚生活をスタートした二人の人生は、マイホーム、出産、育児と移り変わり、HAKUBA GOURPによるサービスも「建築」「資産形成・保険」へと変化していきます。

時は流れ、受けるサービスは「医療・介護」へと。時間軸の長いお付き合いを通し、HAKUBA GROUPの存在が人生のパートナーとなっていく様子を、明るく柔らかなトーンで描き出しています。

いよいよ実際に家を建てたお客さまがご登場。七人家族で二世帯住宅にお住まいです。建築当時の期待や不安、建てた後に実現した暮らしについてお話しいただきます。

 

さらに、家づくりに伴走した二人のプロフェッショナルが、それぞれの視点でコメントを寄せます。新しい生活がイメージしやすいように、また家族がゆったり暮らせるように、建築前からあらゆる工夫をし尽くしたエピソードが語られます。

家族それぞれにお気に入りの場所が生まれ、「この夏はバーベキューもしたいね」とワクワクする予定も目白押し。HAKUBA GROUPで家を建てたことで、ご家族の人生にどんな豊かさがプラスされたか、映像の余韻の中でじんわりと伝わります。

 

③どんな家が建ち、どんな暮らしができるんだろう?

上記でご紹介した実際のご家族の映像に加え、さらなる家のバリエーションを伝えるためにご提案したのがジオラマツアーです。近日実装予定のこのジオラマツアーでは、実際の建物の模型をいくつかしっかりと作り込み、さまざまなジャンルの家を見ていただきながら、その家の内部映像を映像ツアーで見ることができる仕掛けが施される見通しです。また、HAKUBA GROUPの4領域が、一軒の家の中でどのように関わっているのかも一目でわかるようになっています。

 

ご紹介したすべての展示の什器制作、そしていくつかのパンフレットをパラドックスが担当。インテリアに使用する素材なども含めてご提案し、世界観の統一をしました。

訪れた人は、順にしっかり回るもよし、気になるセクションを自由に見て回るもよし。カフェのような商談スペースもあり、ブランドを体感した温度感のまま、思い描く暮らしを担当営業と話し合い、形にしていくこともできるよう導線設計がなされています。

 

また、社員たちはこの空間でお客さまと接しながら、思わず他領域の話題に触れたり、お客さまに将来必要になってくるサービスまでロングスパンでご提案したり。今まで以上に活発な事業同士のつながりが、この環境から自然に生まれることを期待しています。

 

4外が変われば、中が変わる。
反響から変化を起こす、空間ブランディングのこれから。

約1年間をかけて走り抜けた今回のブランディングは、位置付けとしてはアウターブランディングにあたります。しかし外からの見え方を変えることで、新しい反響がもたらされ、その反響を浴びることで「自分たちはこういう姿をしているんだ」と社員たちがハッと気がつく。それを起点に実態までもが変化するという点では、「アウターからのインナーブランディング」ともいえる効果が見込まれます。

今後、広々としたこの空間で研修を実施したり、ラウンジを日頃のワークスペースとして利用するなど、活用の可能性は無限大。パラドックスではこれからも伴走を続けながら、HAKUBA GROUPがLIFE-PLUS PARTNERとしてさらに大きく躍進されることを願っています。

 

 

パラドックスの空間ブランディングの考え方については、こちらをご覧ください。

<お問い合わせはこちら>

常務取締役 佐藤亨様

白馬ラウンジができたことで、いろいろな人に良い影響が生まれました。特に、採用に関しては分かり易く効果が現れており、今のところお会いした人全員が「ぜひここで働きたいです」と言ってくださっています。言葉による会社の説明ももちろんしますが、それよりもここに来て体感してもらい、ご自身でラウンジを周り、動画を見て頂くほうが伝わるんです。
それはお客さまも同じです。社員たちは、みんな一生懸命接客するんですよ。それこそ2時間3時間と、たくさんお話しするんです。でも、これまでのように数時間かけていろいろ説明するよりも、ここに来てもらった方が早い。一発で伝わりますから。ここには不動産のことから建築のこと、医療・介護に資産形成まで、HAKUBA GROUPが取り組んでいることのすべてがあります。
こちらからたくさん働きかけずとも、ご来店されたお客さまの滞在時間は自然と長くなっています。ここならきっと安心してお願いできると、お客さまにも実感していただけているのでしょうね。ここにお客さまをお連れすることにより、営業メンバーの成功体験も積み重なっています。
社内に関して言えば、やはり帰属意識が高まるなと感じています。少なくとも、新しくできたこの本社にいるメンバーは離職していません。
今後はたとえば、新しく入社した人には最初に半年〜1年ほどここで働いてもらい、HAKUBA GROUPをしっかりと知ってもらうのが良いのではないかと考えています。そうすれば、その後に各店舗に行ってもここでのベースが生きてきます。この空間がもたらしてくれるプラスを、もっとたくさんの社員に広げ、還元してあげたいですね。

(上記のコメントは、2023年1月時点にいただいたものです。)