トピックス2018.11.12
【レポート】青山見本帖様主催「Fine paper, Fine work展vol.03」にて紙の魅力に取り憑かれてきました!

青山見本帖様は、ファインペーパーの専門商社、株式会社竹尾様のショールーム。
そこで10月いっぱいまで開催された「Fine paper, Fine work展」は、
竹尾様のファインペーパーの魅力をより多くの方に伝えられるように、
ファインペーパーを実際にお仕事の中で使用した事例を紹介・展示するという企画展です。
弊社制作の吉田テクノワークス様のコンセプトブックを展示いただいた、今回のvol.3。
パラドックス広報メンバーが展示にお邪魔し、
いつもお世話になっている青山見本帖様にお話を伺ってまいりましたので、
レポートさせていただきます!

五感に訴え気持ちを伝える、
ファインペーパー。
まず、「ファインペーパー」とは何なのか。
紙の様々な分類の中で雑誌や新聞の紙のように
情報を伝える印刷情報用紙。
その中の小さなくくりとしてあるのが、
本の装丁やギフトパッケージなどに使用されるファンシーペーパーです。
竹尾様では、中でもそこに込められた気持ちや情緒を伝えるための紙、
情報以上の付加価値をもった紙を「ファインペーパー」として企画・開発・販売をされています。
色付きやエンボス加工のような見た目の美しさをもっていたり、
例えば新聞のような風合いでなつかしい感じが思い起こされるような触り心地であったり、
ただ印刷された紙以上、人の五感を刺激するような紙がファインペーパーなのです。
紙と企画が出会う場所。
竹尾様のファインペーパーの銘柄は約300。
それぞれ、色や厚さのバリエーションもあるため、
現在7000〜8000種類のファインペーパーが存在しています。

制作会社やデザイン事務所、企業の企画担当の方々が、
紙の検討をしにやってくるのですが、
やりたい企画についてどの紙だったら実現できるのか。
どの紙だったら企画を活かすことができるのか。
どんなお客様?どんなイメージ?
青山見本帖様では、ひとつひとつの企画・アイデアに寄り添って、
一緒に紙を選んでいただけます。
紙は静かにそこにいるだけ。
息を吹き込むのは人。
元々、ファインペーパーを実際に仕事で採用された事例を収集している青山見本帖様。
企画の中で紙を通してカタチになったものを見ることで、
ファインペーパーの可能性を広げていくとともに、
「Fine paper, Fine work展」のような展示から、
お客様にもイメージを明確にしてもらえたら、
という想いで開催されているとのこと。

展示の場をもつことで、
これをつくったデザイナーは誰ですか?
と人どうしのつながりも生むことができます。
展示品のコメントカードの中に、
「こういうコンセプトでこういうメッセージングだから、
その表現ができるようにこの紙にしました。」
と紙選びのポイントが掲載されていました。

たとえば、紙とは関係のない製品との組み合わせでも、
紙にこだわることで、
その製品自体の魅力を引き出し、
紙と企画が新たな可能性を引き出し合うことができます。
ご担当者様の言葉で特に印象的だったのは、
「紙は静かにそこにいるだけ。
ここでデザイナーや企画者に紙を見つけてもらい、
息を吹き込んでいくことでカタチになっていくんです。」
弊社の宮川が中心となりお手伝いをさせていただいた、
吉田テクノワークス様のコンセプトブックは、
吉田テクノワークス様のオリジナルブランド「ornament」の名刺ケースに、
名刺サイズの冊子を入れてお渡しするという企画。
名刺ケースのあざやかな色合いを活かせるよう、
「スタードリーム-FS」という光を反射し玉虫色のような効果のあるファインペーパーを使用しました。

この「スタードリーム-FS」は組み箱、封筒とカードなどへの使用が多く、冊子に使われることが少ないもの。
弊社・宮川がデザイナーとともにこの紙を選ぶことで、
企画にも深みができ、紙の可能性も引き出すことにつながったのでは、と思います。
ブランディングの一貫として、
紙ものの企画もお手伝いをさせていただくことが多いパラドックスですが、
これからもパンフレットはこれでしょう、と常識にとらわれることなく、
企画を活かす紙選びを意識してまいります。
紙✕企画の可能性は無限大。
みなさまもいろいろなファインペーパーに出会いに、
青山見本帖様をのぞいてみてください!
(おわり)