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トピックス2024.02.07

【レポート】Melon × Plan・Do・See × visionsの合同セミナーを開催しました。

パラドックスは、個人のこころざしを応援するプラットフォーム“visions”を起点にさまざまなセミナーを開催しております。1月27日にはマインドフルネスの社会実装を目指すMelon、働きがいのある会社ランキングに殿堂入りもしているPlan・Do・See、そしてvisionsの3者でオンラインセミナーを実施。はたらく個人の観点、はたらく人を活かす企業の観点を交えながら、「本来の自分を活かしていきいきとはたらくこと」について一緒に考えました。本記事ではセミナーの内容の一部をアフターレポートとしてお届けします。

<セミナーの概要>

テーマ:“本当の自分を掘り起こす”マインドフルネスの取り入れ方―いきいきとはたらく個人と組織に必要なこと―
主催:株式会社パラドックス
形式:オンライン(ウェビナー形式)

ゲストスピーカー:
橋本 大佑(はしもと だいすけ)
株式会社Melon 代表取締役CEO
早稲田大学卒業後、シティグループ証券投資銀行本部を経て、米系資産運用会社、オークツリー・キャピタル・マネジメントで日本株運用に携わる。15年間の外資金融でのキャリアの中で、マインドフルネス瞑想を継続し効果を実感。2019年に株式会社Melonを設立し、日本初のオンライン・マインドフルネスのプラットフォーム「MELONオンライン」をスタート。法人向けのマインドフルネス研修やイベント登壇、個人向けの講演など各方面でマインドフルネスを広める活動を継続中。一般社団法人マインドフルネス瞑想協会理事。

田中 隆太(たなか りゅうた)
株式会社 Plan・Do・See 社長室室長/PDS 総研 代表
新卒で1999年富士通入社。2001年 Plan・Do・See へ転職。レストラン、ウェディング、法人営業部門勤務を経て、2005年より創業350年の老舗旅館の再生プロジェクトや京都の歴史的建造物再生案件にてゼネラルマネージャー。2009年よりコンサルティング部門にてホテル、旅館、料亭等の経営支援。2016年より現職 (PDS社 社長室室長)。2019年9月より関連会社 (PDS総研)設立、代表を兼務。

井上 春菜(いのうえ はるな)
株式会社 Plan・Do・See キャスティング室
京都と名古屋でウェディングプランナーとして働いた後、2019年PDS入社。引き続きウェディングプランナーとしてのキャリアを積み、2023年9月にキャスティング室に異動。採用や研修を担当している。

主なトークテーマ:
・“個人がイキイキとはたらく”ってなんだろう?
・“個人がイキイキとはたらく”ために組織と個人ができること

1. “イキイキ”の前提には、多面性を持つ個人が自他に受け入れられている状態がある。

――まず、そもそも“イキイキとはたらく”とはどんな状態なのでしょうか?Plan・Do・See(以下PDS)の考えを聞いてみたいと思います。本日の参加者の皆様からは「自分らしさを発揮して、やりがいを持ってお仕事をすること」「自分の強みを発揮できている」などさまざまなご意見をいただいています。

 

PDS田中さん:PDSの社内でもやりがいや生きがいという言葉はあふれており、まさに皆様のお考えと近しいのではないかと思います。ただ、その状態をどう実現するかを考える際に、「イキイキとある個人」と、器となる「組織」の話は切っても切れません。PDSという組織においては、一例として目標設定シートの作り方に個人のイキイキを生み出すヒントがあるように感じます。

 

PDS井上さん:弊社の目標設定シートは、今取り組んでいる仕事の目標だけではなく、プライベートにおける目標や未来において「こんな仕事をしたい」という希望を書く分量が多いのが特徴です。プライベートの話というのは、たとえば「年に何回海外旅行に行く!」という目標もありますし、私であれば「井上家の長女としてこうありたい」など、プライベートでの役割に関する目標もあります。公私を無理に切ることなく、その人全体として味わおうとする会社の姿勢が、結果としてイキイキとはたらく人を増やすという考えが前提にあるのだと思います。

 

――確かにイキイキと“はたらく”と言いつつも、個人には“はたらく”以外にいろいろな面がありますよね。その全体をシェアできる環境から“イキイキとはたらく”を生み出そうとするのがPDSの考え方なのだと理解しました。橋本さんはいかが思われますか。

 

Melon橋本さん:皆様のご意見にもあったように、私も「自分らしくある」ことが何よりも大事だと思います。私自身、金融業界で働いていた時に「仕事の顔で仕事をする」と言いましょうか、自分の特定の一面しか見せずに仕事をすることに違和感があったんです。もっと自分が心の底から自分らしくあることが仕事にも重なってくればいいなと思っていました。こうした自分の経験からも、個人を丸ごと受け入れようとするPDSの仕組みは素晴らしいと感じます。

 

――「自分らしく」というお話がありましたが、マインドフルネスもまた「ありのままの自分を知って、受け入れる」ものだとお聞きしています。ここで今一度、マインドフルネスとはどんなものかご説明いただけますか?

 

Melon橋本さん:いろいろな表現ができますが、一つは考えないで感じること。「正しいもの」を頭で考えて追いかけるのとは対照的に、ロジックでは説明できないけれど「なんかいいな」「なんか好き」と感じる力を磨くのがマインドフルネスです。今の世界、どうしてもビジネス的には考えることを求められますが、そればかり鍛えていると自分の感情にも他人の感情にも気づきにくくなっていきます。結果、「この仕事が評価されるか・儲かるかはわかるが、ワクワク感はない」「そもそもワクワク感が何なのかも、自分のやりたいこともわからない」という状況に陥ります。それを脱するために、マインドフルネスでは考えるモードから感じるモードに意図的に切り替えて、感じるセンサーを磨きます。そうすると、五感や感情や思考をそのまま受け入れ、あるがままの自分を受け止められるようになっていきます。

 

PDS田中さん:面白いですね。マインドフルネスと言えるかはわかりませんが、僕自身は、なんとなく心が荒むこと、野暮だな、下品だなと感じるものと距離を置くということをよくやっています。何を選ぶかは毎回違っても、何を選ばないかの基準は感覚的に明確にある。その感覚を守っていると、「なんかいい状態」を保てている気がします。

 

Melon橋本さん:「感じる」を判断に用いることで、なぜか良い状態を保てるとのこと。とてもよくわかります。実はそこには理論的な裏付けもあるんですよ。「考えている世界」は人間が意識化できている世界。一方、「感じている世界」には無意識もたくさん含まれてきます。つまりロジックは限定的には正しいけれど、無意識も含む情報を全部統合して判断するというのはロジックだけではできないんです。よく、経営判断は「腹で決める」と言いますが、あれがまさに、頭ではなく身体が集めてきた感覚的な情報をすべて統合して決めている状態なのだと思います。自分の人生における意思決定ならばなおのこと、他人にロジカルに説明する必要はありません。主観で決めたらいいんです。

 

――今の世の中にはキャリアで悩んでいたり、もっといい状態があるんじゃないかとモヤモヤしている方も多くいらっしゃると思います。そういう“イキイキとはたらけていない”状態の時に、個人の中で何が起きているのでしょうか?

 

Melon橋本さん:イキイキできないとすれば、他人の評価軸で何かを決めている時なのではないでしょうか。自分もかつて、条件的には満たされている“べき”仕事をしており、それを捨て去るロジカルな理由は何もありませんでした。でも違和感がずっとあったのは、内面の価値に向き合っていなかったからだと思います。その後マインドフルネスに出会ってメンタル不調が改善し、内面の解像度が上がったことで自分の主観に従って判断ができるようになりました。Melonを起業したのも私の主観からです。

2.明日に向かうワクワク感こそ、最も持続する動機。組織はそれをいかに手渡し、個人はいかに自分の中に探せるか。

――最近では個人と組織の関係にも変化が訪れています。「雇う側」「雇われる側」という関係ではなく、個人と会社が同じ方向を目指し、個人の成長のために会社が積極的なサポートを行う事例も増えています。橋本さんはどういう関係が理想だと思われますか?

 

Melon橋本さん:日本社会は今、人を「資源」ではなく「資本」として捉える変革期にあります。人を燃料として燃やして会社のエネルギー源にしていた時代から、人は投資をする対象であり、人の成長が組織の成長なのだと考える時代へと変わってきたということです。一方の個人の側は、組織のミッションやパーパスに共感し、同じ方向に推進力をはたらかせる。PDSはまさにその最先端ではないかと思います。

 

PDS田中さん:人への投資という話が出ましたが、気をつけたいのは、投資を自社だけで回収しようというあり方は、時に個人と組織に敵対構造を生んでしまうということです。よく新卒が三年以内に転職すると、会社の側は「ここまでコストをかけて育ててあげたのに」という言い方をしますよね。その点を、僕らとしては「ライフステージの変化で出入りできる会社でもいいよね」と思っているんです。いろいろな理由で出ていくこともあるだろうけれど、いつでも戻っておいでよと。実際に戻ってくる人もたくさんいて、そうやって人生のさまざまなステージにある社員が増えていくと、働き方のバリエーションやそれを支えるルールも後追いで増えていきます。ルールが先ではなく、人やアクシデントが先にあって、仕組みの方を合わせていく。それを30年地道に続けて、PDSをつくってきた実感があります。

 

PDS井上さん:人を資本とする際には、個人に期待をどう手渡して、成長意欲を維持してもらうかも大事ですよね。一つ思い出したのは、PDSでは異動において「パフォーマンスが悪いから次の部署に飛ばす」というネガティブな異動がないんです。むしろ逆で、その仕事に対するモチベーションが最も高く、良いパフォーマンスを発揮できている時に、報酬として次のステージに異動します。これも結構重要なポイントなのではないかと。

 

PDS田中さん:そうですね。もちろん、はたらくモチベーションを高く保つには、「次の仕事」という報酬だけでなく金銭や待遇もセットでないといけません。ただ、より持続性が高いのは、そうした物理的報酬ではなくワクワク感、「明日への期待」なんだと思います。

 

――主観としてワクワクできるよう期待をタイミングよく渡しながら、次のステージへと促していく。それが人を資本とするPDSのマネジメントにつながっているのだと理解しました。以上が組織側の工夫だとすると、個人の側は自分のモチベーションために何ができるでしょうか。

 

Melon橋本さん:田中さんのお話にあったように、人が本当に動くのはワクワク感のような感情の動きによるものです。マインドフルネスは心と感情のマネジメントですから、そのスキルを身につけることで、自分の感情の動きに気づきやすくなり、よりワクワクする方向性を見出すことにもつながるのではないでしょうか。

 

――「自分が本当にモチベートされ、動く理由になるもの」を自分に向き合いながら探すプロセスが個人にとっては大事なんですね。組織の側がその「ワクワク探し」を手助けすることはできるのでしょうか。PDSは何か取り組まれていますか。

 

PDS井上さん:研修の機会を豊富に用意し、ストレスの吐露も含めて個々人の悩みを解消しながら本当の自分に近づくためのケアを会社として行っています。一例として、30歳になったタイミングで全員が受ける「30祭」という研修があります。歳が同じで職位も似通っているからこそ打ち明けられる話を共有しつつ、横のつながりを作っていただくことを狙いとしています。

 

――ありがとうございます。最後に橋本さん、田中さんから参加者に向けてお伝えしたいことはありますか。

 

Melon橋本さん:今日は明るい話をたくさんしましたが、私自身、大変な思いも何度か経験しています。「すべて整うのがいい、それがずっと続くのがいい」とは、敢えて言うと思っていません。しんどい時にこそ人間は大きく成長します。今日ご参加くださった方の中には今まさにネガティブなことを経験されている人もいらっしゃるかもしれませんが、その中で必ず得るものがあるという側面も触れておきたいと思います。

 

PDS田中さん:就活生の皆様は、企業のやることの中に「意思の表明」があるかを見てみたら良いのではないかと思います。「時代がこうだから、我が社はこうしなければなりません」ではなく、もっと意思の入った「こうしたい、こうありたい」の表明があるかどうかを見極める。それに共感できるか、また共感して関わる際に必要になる努力が娯楽のように思えるか。努力を努力と思わず、ほっといてもそのことばかり考えちゃうような要素があると、僕は“イキイキと働いている”なと思います。

※本日ご登壇の二社についてはvisionsでも記事にしております。Melonはこちら、Plan・Do・Seeはこちらです。ぜひ併せてご覧ください。