株式会社パラドックス

HOME > クリエイティブ事例 > 株式会社ソミックマネージメントホールディングス

CATEGORYコーポレートブランディング インナーブランディング 

CREATIVEビジョンストーリー

TYPE自動車部品の開発・設計・製造・販売

AREA静岡県 

CLIENT株式会社ソミックマネージメントホールディングス

ビジョンストーリー「SOMIC SOCIETY」

クライアント紹介・課題

1916年、織機(はたおりき)向けの根角ボルトとナットを製造する浜松の小さな鍛冶屋として創業しました(創業当時の社名は石川鐵工場)。その後、自動車部品の「ボールジョイント」と「ロータリーダンパー」を製造するグローバルメーカーに成長。2021年の事業再編でソミックマネージメントホールディングス(以下ソミック)がソミックグループを事業管理。その年、グループパーパス「次世代へ笑顔をつなぐ」が策定され、実現に向けたブランド戦略づくりをパラドックスにご相談いただいたのが2022年。長期的に体系立てた施策をご提案する中で、まずはソミックの目指す世界を社内外にわかりやすく伝え、共感していただける人を増やすことを目的に、目指す世界を一枚絵で表現したビジョンボードとそこに紐づくビジョンストーリーを制作しました。

コンセプト・アウトプット

「次世代へ笑顔をつなぐ」に込められた想いをヒアリングで紐解いていくと、気候変動や環境破壊、資源の枯渇を背景に、この国の製造業を担ってきた一員として「このままの社会を子どもたちに残せない」という責任を強く感じておられることがわかりました。さらに、「『I(私)』だけが勝てばいい」、「収益があがることにしか価値がない」という資本主義的な価値観とは異なる価値のモノサシを作っていきたいという想いを持ち、実際にさまざまなパートナーと新しい価値を共創されていることをお伺いしました。

こうした想いや実績をお聞きしつつ、経営層とディスカッションしながら生み出されたビジョンストーリーでは「SOMIC SOCIETY」という、街全体が社会課題を解決するための実験場として機能している近未来の世界を表現。SOMICの研究所を起点に、人々が分野の垣根をこえて手を取り合いながら、新しい働き方や人とロボットの新しい関係性、スポーツや学び、通貨の、未来におけるあり方まで、日々新たな社会のモデルケースを生み出しては発信している様子を描きました。ビジュアルを手掛けてくださったのはイラストレーターのYUNEさんです。

 

▲ビジョンストーリーに描かれたワンシーン

反響・成果

制作したビジョンボードは、社内外へ発表された後、多くの成果を生み出しています。たとえば、パートナー候補の企業に対して、目指す未来を格段に説明しやすくなり、実際に多くのパートナーシップが生まれています。また、社内においても、社員の皆さんが使用するzoom背景や、お客様向けのペットボトルのラベル、記者会見などを行う際の背景ボードなどにもお使いいただいており、一枚絵をきっかけに「この絵は何?」と会話が生まれることもあるそうです。

ビジョンストーリーに描かれたいくつかのことは具現化しつつあり、2024年にはソミックマネージメントホールディングスの本社移転を機に「SOMIC N1 lab Iwata」が始動。現在、地域の方々とのコラボレーションを模索しながら、子どもたちへの教育機会の提供や障がい者雇用の幅を広げる取り組みなどが行われています。