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トピックス2019.03.11

【Visions Palette】「東京藝術大学卒業・修了制作展鑑賞ツアー」を開催しました!

この度、Visions Paletteでは、
生徒である子どもたちとともに、
スタッフ学生メンバーの卒業・修了制作展へ
鑑賞ツアーに行ってまいりました!
こちらでは、その様子をご紹介します!

▲彫刻科の展示の様子。手前にあるのはVisions Palette代表・安井鷹之介先生の作品です。
▲彫刻科の展示の様子。手前にあるのはVisions Palette代表・安井鷹之介先生の作品です。

Visions Palette」とは、
2016年の夏よりパラドックスが始めたアート事業。
現在、2歳から40代までの約150名の生徒さんが、
学芸大学駅近くのアトリエにて、
絵画や木工など様々な制作活動を行なっております。

大人・子ども関係なく、
自分のやりたいことを1から考えて、思う存分に制作する。
Visions Paletteが大切にしているのは、
その人だけのオンリーワンの個性です。

スタッフは東京藝術大学をはじめとする都内の芸大生・美大生が担当し、
それぞれの得意分野と価値観を活かしつつ、
生徒さんの個性を見つけ、一緒に伸ばしていけるようサポートしています。

 

▲日頃のVisions Paletteはこんな感じ。右奥はVisions Palette代表・安井鷹之介先生。右手前は学生スタッフの早田憲二郎先生。小学生の生徒さんに制作プロセスのレクチャーをしている様子です。
▲日頃のVisions Paletteはこんな感じ。右奥はVisions Palette代表・安井鷹之介先生。右手前は学生スタッフの早田憲二郎先生。小学生の生徒さんに制作プロセスのレクチャーをしている様子です。

この度、そんな学生スタッフのうち5名が、
卒業・修了作品展にそれぞれ作品を出展いたしました。

そこで、日頃一緒に活動している先生がどんな作品を制作しているのか、
実際に観て、その熱量を感じてもらおうと
「東京藝術大学卒業・修了制作展ツアー」と称し、
学生スタッフの大学生活の集大成とも言える作品を目にすべく、
Visions Paletteの生徒である子どもたちとともに上野へ赴きました!

参加者は小学生3名と幼児4名。
幼児は保護者の方も一緒に参加いただきました。
天気にも恵まれ、みんなピクニック気分のようです。

▲東京都美術館前のオブジェ前にて。いいお天気でおでかけ日和です。
▲東京都美術館前のオブジェ前にて。いいお天気でおでかけ日和です。

上野に到着!
展示は大きく東京都美術館(卒業制作)と
東京藝術大学美術館(修了制作)の2カ所に分かれています。

まずは東京都美術館の彫刻科の作品から。
鷹之介先生と憲二郎先生の作品も展示されています。
作品たちのあまりの迫力に「こわい…」という感想も。

 

▲彫刻科の展示にて。怖いけど魅入ってしまっている子どもたち。
▲彫刻科の展示にて。怖いけど魅入ってしまっている子どもたち。

次に工芸科で染織を専攻している伊藤美和先生の作品。
とても大きなテキスタイルに、実際に触れて、
素材を感じることができました。
工芸科は触れたり実際に遊んだりすることのできる作品がたくさん。
みんな五感をフル動員して没頭しておりました。

▲伊藤美和先生の作品。羊毛の質感を実際に触って、「ふわふわ」「ごわごわ」と触感を楽しんでいました。
▲伊藤美和先生の作品。羊毛の質感を実際に触って、「ふわふわ」「ごわごわ」と触感を楽しんでいました。
▲工芸科の展示にて。壺の中に入っている文字を釣り上げて、その組み合わせから新しい言葉を作るゲームになっています。聞いたことのない言葉とともに、金属という素材の質感が感覚として記憶に残る作品です。
▲工芸科の展示にて。壺の中に入っている文字を釣り上げて、その組み合わせから新しい言葉を作るゲームになっています。聞いたことのない言葉とともに、金属という素材の質感が感覚として記憶に残る作品です。

他にも工芸や日本画、建築など、
様々な展示を観て回りました。

意外にも子どもたちが喰いついたのが建築科の展示!
細部までこだわった作品たちに目が釘付けです。
小さな人やフィギュアに面白がったり、
作品の中に入り込んだ気持ちになってみたり。
鑑賞の仕方も様々です。
小さな人の細かい仕草を見て、
「何してるんだろうね」と話し合っている様子も…。

▲建築科の展示にて。作品に意識を集中させています。小さな人になった気分?
▲建築科の展示にて。作品に意識を集中させています。小さな人になった気分?

次は東京藝術大学美術館に移動し、
佐野魁先生と落合元世先生の修了制作作品を鑑賞。

▲佐野魁先生の作品。壁にある小さなのぞき穴をのぞいています。みんな魅入っちゃって、なかなか順番が回ってきません(笑)。
▲佐野魁先生の作品。壁にある小さなのぞき穴をのぞいています。みんな魅入っちゃって、なかなか順番が回ってきません(笑)。

約3時間の鑑賞を終えてみんなヘトヘト。
子どもたちはお父さんお母さんに抱っこされて帰路につきました。

——

今回、鑑賞しながらこのような言葉を聞くことができました。

「美術館を観ているとなんだか私もパレットに行きたくなちゃった!」
「私も今からパレットに行って制作したい!」

先生たちの力強い作品を見て、
みんな制作意欲を掻き立てられたようです。

鑑賞は、作品という媒体を通して作者と対峙することでもあります。
子どもたちが作品を見ながら発する言葉や考えていることは、
どれもVisions Paletteで制作するときと
同じくらいの創造力を要しているのではないでしょうか。
感じることも十人十色。
創造だけではなく、鑑賞にも個性が表れますね。

また、多くの作品を見て回る中で、友達やお父さんお母さんと
感じたことを話し合う場面がたくさんありました。
日頃のVisions Paletteでの制作活動は、
自分の思いや考えを「かたち」として置き換えること。
今回のような鑑賞は、「言葉」として置き換えること。
どちらも創造という意味では同じように感じます。

作品について考え、議論したり、共感しあったりすることも、
Visions Paletteが目指す
「自分らしさを見つけ、自分に自信を持ち、
自分らしく輝ける夢や志を実現する人材の育成」
にも繋がっています。

ぜひ皆様も誰かと、もしくは一人で
美術鑑賞に赴いてみてはいかがでしょうか。
「よくわからない」と思ったならそれで良いのです。
素直に作品と、作者と、自身と向き合ってみる。
感じたことに、“意外な自分”を見つけるかもしれません。

最後に、5月24日(金)〜5月26日(日)には、
Visions Palette第3回展覧会を開催いたします!
詳しくはまたお知らせいたしますので、
ぜひ皆様の鑑賞の機会にしてみてください!

▲たくさんの作品に触れて、おなかいっぱい!
▲たくさんの作品に触れて、おなかいっぱい!

(おわり)