採用ブランディング観点で有効な採用キャッチコピー30選

自社の魅力を伝えるにはどんな採用コピーがいいんだろう?ずっと代わり映えしない採用サイトを考え直したい。採用サイトを丸ごとリニューアルしたい!

新卒採用の時期が訪れるたび、そう悩む採用担当の方々の声を多く聞きます。

現行のコピーやWebサイト、採用パンフレットがいまいちパッとしないけれど、どうすれば良いか分からない……なんて悩みも多いことかもしれません。

就職を考える学生が、企業情報を手に入れようと思ったとき、最初に触れるのがWebサイトですよね。採用サイトを開いた瞬間に現れる、トップページのキャッチコピー。重要性は言わずもがなです。

欲しい学生を獲得するという採用サイトの目的はある程度共通していると思いますが、その入口で学生に対して、どうイメージをつくるかは企業によっても考え方はさまざまです。

今回はそんな採用キャッチコピーの企業事例をご紹介します。

自社の採用サイトの参考や、採用コンセプト、学生募集の参考にしてみてください。

 

1:採用キャッチコピーは企業の第一印象を決める!

企業のWEBサイトを訪れた際に入ってくる採用キャッチコピーは企業の第一印象を左右する非常に重要なポイントです。

あるいは採用キャッチコピーだけで、この企業で働きたい!と思うこともあるでしょう。事業内容に関わらず、学生が惹かれるコピーは、多くの企業が目指したいものではないでしょうか。

また、企業によっては、とにかく面白く、インパクトのあるキャッチコピーも増え、採用サイト自体に楽しい仕掛けのあるものも増えました。知名度の低さに課題を抱く企業や、話題づくりやSNSでの拡散を狙う意図も多くあるのでしょう。

採用キャッチコピーは、学生を絞りたいのか多く集めたいのか、どのような学生に来てほしいのかなど、目的によって内容を変える必要があります。また、採用のキャッチコピー自体が採用全体のコンセプトとなり、サイトの内容やその他施策の軸となり、共感を生みだす言葉になっているとなお良いでしょう。

 

2:【カテゴリー別】採用キャッチコピー30選

採用キャッチコピーには、企業理念など企業からの様々な想いが色濃く反映されたものが多くあると思われます。人によって、キャッチコピーの捉え方もさまざまあるとは思いますが、今回はブランディングの視点から、企業の採用キャッチコピーをミッション・ビジョン・バリュー・スピリットなどのカテゴリーに分けてご紹介します。もちろん、コピーによってはカテゴリーが重なる領域もありますが、一番印象を受けたカテゴリーを編集部で分けてみました。

ミッション(Mission):日々果たすべき使命

ビジョン(Vision):実現したい未来

バリュー(Value):お客様に提供する価値・強み

スピリット(Spirit):大切にすべき精神

百聞は一見にしかず、ということで、実際に使われている採用キャッチコピーの事例を見てみましょう。どのような学生を狙い、何を伝えようとしている採用キャッチコピーなのか。ぜひ考えながらご覧ください。

ミッション・ビジョンなどについて詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

【ミッション ビジョン バリュー】企業の根幹を担うMVVの意味合いと作り方

2-1:企業ミッションに沿ったコピー (Missionを表現)

次は、企業が担う使命や企業理念を採用キャッチコピーに落とし込んだもの。まさに企業が目指しているもの(Mission)をどストレートに表現したキャッチコピーが多く見られます。

 

使命とともに生きる

ファストリテイリングhttps://www.fastretailing.com/employment/ja/fastretailing/jp/graduate/

使命って一体何だ?と思ってしまうこのコピー。ボディコピーを読んでいくと、「すべての原動力は使命感である」という言葉にたどり着き、「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」という企業スローガンが使命であることを知ります。採用コピーですが、企業スローガンへのプロローグとしての役割を担っている好例です。

 

「社会や人の役に立つ」を仕事にする。

良品計画 
https://careers.muji.com/jp/recruit/

役に立つのが、私たちの仕事だ。と言わんばかりに、人の普遍的な価値観をキャッチコピーにしています。暮らしのあたりまえ、心地よさを真摯に追求する企業だということがストレートに伝わりますね。良品計画の企業理念は、「『人と自然とモノの望ましい関係と心豊かな人間社会』を考えた、商品、サービス、店舗、活動を通じて、 『感じ良い暮らしと社会』の実現に貢献する」です。「感じ良い」というのが、なんとも良いですね。また、無印良品では掃除をコンセプトにした広告も、自然と人工の間のちょうどいい具合、感じの良さを探す企業理念に沿ったメッセージを発信しています。

 

パンか、ごはんか、ファミマか。

ファミリーマート
https://www.family.co.jp/company/recruit/student.html

これもすごいですね。パンやご飯のように日常の暮らしに溶け込む存在感を目指すような企業姿勢がイメージできます。企業理念では、「地域に寄り添う」「お客様一人ひとりに全力を尽くす」「家族のようにつながる」の3つを掲げていて、コンビニエンスストアという範囲を越え、広く社会に貢献していく、コンビニ以上の立ち位置をうまく表現しているコピーです。

 

働かなくても食ベていける未来に、何を創り出そう。

クックパッド
https://info.cookpad.com/careers/new-graduates/

クックパッドは企業理念の中で「個人と社会と地球がかかえるさまざまな課題を、料理をとおして見つけ、考え、解決する。」と謳っており、地球規模での食や料理のソリューション企業を目指しています。料理をつくることは命をつくることで、そのつくり手を増やして料理を通して解決していく自社のミッションをうまく伝えているコピーです。それにしても、採用キャッチコピーに「働かなくても食べていける」という表現が、うまい引っ掛かりを生んでいるようにも思えます。

 

一生、面白い仕事

吉本興業ホールディングス
https://recruit.yoshimoto.co.jp/

お笑いでも有名な吉本興業らしい面白さをストレートに表現したコピーです。WEBサイトでは一笑、一勝、一翔、一商、一照、一匠、一Showと「ショウ」の文字が変化してき、さまざま仕事の役割、やりがいを込めて表現しています。そして、最後に一生へ。お笑いに一生携わって働きたい。一生お笑いを続けたい。華やかな世界だからこそ、「一生」という言葉の重みも感じられます。

 

あなたの仕事は文化になる。

松竹
https://www.shochiku.co.jp/company/recruit/newgrad/

歌舞伎や映画など日本文化を支えてきた自社の歴史を、ストレートに伝える言葉です。「日本の文化を通して、世界の人を驚かせる、人の心の支えになる」というボディコピーからも一つの企業を超えて、国の文化や、世界の人の心の仕事を担う強い責任を感じる採用キャッチコピーです。

 

意味のある銀行

農林中央金庫
http://www.nochubank-saiyo.com/recruit/

意味のあると言われた途端に、意味のない銀行がたくさんあるように思えるシンプルで上手に差別化を行えているコピーです。また、自分たちの存在が社会にどんな意味があるのか。ボディコピーの中では、「日本の食と自然を守り続ける」と語っているように、大切なものを守るという「意味」があるというメッセージです。

2-2:未来を想像させるコピー (Visionを表現)

自社の明るい未来を想起させて、よりポジティブに成長するイメージを与える採用キャッチコピーをご紹介します。企業のVisionを感じられる採用キャッチコピーです。

 

lighting the way

日本光電工業
https://www.nihonkohden.co.jp/recruit/newgraduate/

自社の機器が医療の未来を照らしていくというメッセージです。社名に「光」がついていることもあり、lightingという言葉で印象付けています。さまざまな医療課題の光となるものをつくっていくというスマートな想いも込められています。

 

はじめの、一粒。

サカタのタネ
https://www.sakataseed-recruit.jp/

花・野菜の品種開発を通して世界の人々の生活文化向上に貢献する。というミッションを掲げているサカタのタネですが、命の源である自社の仕事に、強い未来への責任を感じさせてくれるコピーです。種=自分たちの仕事が、未来の命への第一歩目であるとうまくアピールできています。

 

人の想いを運んできた。さ、未来はどうなる?

ヤマトグループ
https://yamato-transport-recruit.com/

これまでは人の想いを運んできたけど、どうなる?という問いかけのコピー。100年の歴史を持つ運輸企業だからこそ、自ら変革していく、新しい人たちが未来をつくっていくんだという強い想いを感じますね。ネットの普及でますます「人が運ぶ」という価値が大きく変わっていきそうな未来が来ている。だからこそ、自ら考え、行動する人を強く求めているのかもしれません。

 

可能性を絞るには、早すぎる。

TOPPAN 
https://www.toppan.co.jp/recruit/shinsotsu/

言わずもがな激変する印刷業界は、急速な変革を求められていますし、そこに挑戦していくことが生きる道なのかもしれません。このコピーは、印刷業界ということでエントリーを避ける学生へのメッセージにも読み取れますし、学生の可能性という意味にも読み取れます。これまでのイメージではなく、もっと今の自社をよく知って欲しいという想いが込められているのでしょう。

 

人の可能性が、次の世界をつくる。

公文
https://www.kumon.ne.jp/job/

テクノロジーの進歩によって、人の価値が問われる時代ですが、人の可能性を生みだす企業としての想いが、ストレートに表現されたコピーです。「次の世界」はどんな世界なのでしょう。次の世界が素晴らしいものになるかどうか、その責任が自分たちにあると思わせるような言葉ですね。

2-3:企業の価値を伝えるコピー (Valueを表現)

企業が社会に提供している価値を採用メッセージとして伝える表現もあります。企業のValueを中心に訴求している採用キャッチコピーを紹介します。

 

Beauty for People  世界の女性に寄り添う

ワコール
https://career.wacoal.co.jp

直訳すれば「人々のための美しさ」という何とも高い視座からの言葉です。このような大きな言葉は一見、差別化が難しいものですが、企業規模はもちろん、想いの大きさやビジネスを超えて目指すものをシンプルに伝えようとする採用キャッチコピーですね。

 

いい子になるな、いい個になれ。

SMBC
https://www.smbc-freshers.com/

「いいこ」という韻を上手く使ったキャッチコピーです。金融や、銀行など、一見すると固いイメージを持たれがちですが、個の発想力や行動力を大切にしている企業をアピールしています。最近の多くの企業が求めている「型にはまらない人」を求めるコピーです。また、子と個の対比を見ても、子どもではなく、社会に責任を持った大人になろうというメッセージにも捉えることができますね。

 

地図に残る仕事。

大成建設
https://www.taisei.co.jp/saiyo/new/

採用に関するキャッチコピーではなく、企業コンセプトとしても有名なキャッチコピーです。自分たちの仕事が地図に残るということは、それだけ尊いし、責任も重大。何よりも社会に貢献していく真摯な姿勢を感じることができます。

 

一生ものに、懸ける。

三菱地所レジデンス
https://www.mec-r.com/recruting_board/

一生という言葉は、さまざまな企業がよく使うワードですが、不動産企業としては人の一生に寄り添う仕事であるというど真ん中のスタンスを正々堂々と表現しています。住まう人の一生を輝かせるために、また、お客様の一生もののために私たちの仕事は存在しているんだという強い想いが伝わってきます。

2-4:働く姿勢・スタンスを表現したコピー (Spiritを表現)

どう働きたいか。そこで働く人たちはどんなスタンスで、雰囲気で、思想を持って取り組んでいるのか。企業におけるSpiritを感じさせることができる採用キャッチコピーを紹介します。

 

はじめはまっしろ

集英社
https://www.shueisha.co.jp/saiyo/

マンガ雑誌のイメージが強い出版社ならではの採用コピーです。自分たちがつくりだすものもすべて最初は真っ白の紙。新入社員も真っ白。決して何もないのではなく、そこには無限の可能性があるというメッセージでなのしょう。新しくつくりだしたい人、生み出したい人の心を揺さぶるコピーだと思います。

 

面白がり、求む。 

DeNA 
https://student.dena.com/

面白い人ではなく、面白がりな人。「面白がり」というワードが、耳には馴染みがありますが、あまり見たことのない文字列で、引っ掛かりがありますね。どんな状況でも面白がれる度胸や、何事にも好奇心を持てる人が欲しいということでしょう。シンプルな中にも、巧みな個性のある表現だと思います。

 

誰かの、一番星であれ

サッポロビール
https://www.sapporobeer.jp/recruit/

自社のロゴにもある星マークを上手くコピーに応用した例です。「丸くなるな、星になれ」という企業スローガンにもあるように、誰かのための1番の輝きとなる働き方やその姿勢に共感させるコピーです。

 

アオい情熱を待っている

伊藤忠商事
https://career.itochu.co.jp/student/company/recruitment-concept.html#2

赤い情熱ではなく、「アオい情熱」です。逆説的な言葉が興味を惹かれますね。「アオ」という言葉には、人間らしいアオ臭さ、青い地球を守るなどの意味も込められています。単に元気で熱い人ではなく、冷静な判断力や、時代の先を見通せる力+情熱がある人。決してAIではできない、人と人がつなぐビジネスを担う企業にふさわしいキャッチコピーですね。

 

「    」ツケテいこうぜ。

大和ライフネクスト
https://www.daiwalifenext.co.jp/shinsotsu_saiyo/

ツケテいく?このコピーも最初は何のことだかすぐには理解できないところで興味をそそってきます。内容を読んでみると、「  」は、自分がどうありたいか、自分の主張は何だ?というあなただけの答えがあるはず。主体性のある学生を求めているのが分かりますね。

 

Be a Fighter.  噛みつけ。

博報堂アイ・スタジオ
https://www.i-studio.co.jp/recruit_new/

ただつくるだけ、考えるだけではなく、課題解決に向けて噛みつき戦える人を求めているという意味を持たせたコピーです。噛みつくという言葉と、英語コピーでのスタイリッシュさを兼ね、泥臭さをスマートに表現しています。

 

CHALLENGE YOUR  SCALE.

田中衡機工業所
https://www.tanaka-scale.co.jp/recruit/

田中衡機工業所は、はかりを作っている企業ですが、自社のアイディンティティでもある「スケール」という言葉をうまく使っています。あなたのスケールにチャレンジする。つまり、自分の可能性を広げていこうというメッセージですね。

 

Why? 常識を疑え 難しい方へ、難しい方へ行こう

大塚製薬
https://www.otsuka.co.jp/recruit/

難しい仕事は、何かと大変だという印象を持ってしまいますが、あえて難しいを選ぶという企業メッセージです。医療や健康などを扱う企業として、世の中の課題に向き合っていく、挑戦していく、誠実な姿勢を伝えるキャッチコピーです。そんな探究心、好奇心旺盛で、常識に囚われない人を求めていることが読み取れますね。

 

かぶるな、かぶけ。

原田産業
https://recruit.haradacorp.co.jp/

「自ら挑戦者として最高の一手を共創する変革のパートナーであり続ける。」をミッションにしている原田産業。かぶるな?かぶけ?と、読み手の興味を惹く、短いコピーに訴求パワーを感じますね。傾奇者(かぶきもの)のように、常識に囚われず、自分の心に正直に強い生き方をしようと訴えています。自分が思ってもいない、人と同じような人生を歩まないという想いが「かぶるな」にも込められているのが読み取れますね。

 

勝手にしやがれ。

三谷商事
https://www.mitani-corp.co.jp/recruit/

勝手に?どういうこと?と思わず興味を惹かれる言葉。自由な社風で、企業規模ではなく、人間のスケールでは負けないという想いが込められているようです。こんな言葉で入社した人たちは、行動力にすごいものを持っていそうですよね。

2-5:インパクトや面白さを重視したコピー

企業の考え方や目指す姿などももちろん含みますが、それ以上に「何だこの会社?」と学生がより興味を持てるような引っ掛かりを持たせたコピーを紹介します。

 

ようこそ。ブラックな企業へ。

トゥモローゲート
https://www.tomorrowgate.co.jp/special/index.html#firstPage

見ただけで、何だ?と思わせるコピーです。超ネガティブなブラック企業というワードを使った思い切った採用サイトですが、サイト内を読み進めると、ブラック企業という噂から、その真逆である真相(真の企業情報)を伝え、ホワイト企業のアピールに成功しています。

 

偏愛上等。

wowow
https://corporate.wowow.co.jp/recruit/

どれだけマニアックになれるか。熱狂できるコアを持っているか。というメッセージが熱く伝わるコピーです。wowowの視聴者はきっとそんなコアなものを持っている人であるというターゲット設定があるのでしょう。「マニアックな人集まれ!」ではなく、コアな人が文化を生みだすのだという「熱」が上手くこの4文字に込められています。

 

未来を切り開く馬鹿集合

日テレアックス
https://www.ax-on.co.jp/new_graduate/

馬鹿という言葉を使うことは非常に難しいところですが、この企業は、スティーブジョブスや織田信長など歴史を作った人たちは「大うつけ者」だったという視点から夢を追い続ける「お馬鹿さん」を募集しているということ。みんなと一緒じゃないということが強みに感じてもらえるコピーですね。

 

集まれ、えび家族

桂新堂
https://keishindo-recruit.jp/

これも、えび家族って何?と思わず突っ込みたくなるような採用コピー。えびせんべいをつくる企業らしく、チャーミングなコピーです。仲間を家族のように思い、お互い助け合える我が家のような会社というのがコンセプトになっているようです。

 

3:大切なのは、「欲しい人に、伝わるか」

以上、さまざまな採用キャッチコピーをご紹介しました。何も知らない企業でも、言葉一つでかなり印象の違いを感じていただけたのではないでしょうか。

企業の何を伝えるかをこうやって分けてみると、採用キャッチコピーでは、働く気持ちや姿勢、やりがいなどやはり企業のスピリットを表現したものが多い印象ですね。

企業によって採用の目的や課題は異なるので、正解があるわけではありません。しかし、採用ブランディングを中心に企業ブランディングを多く手がける、私たちパラドックスは、以下のポイントを持った採用キャッチコピーをおすすめします。

・自社だけの強みをしっかりと伝える

・来てほしい学生にピンポイントに届ける

とにかく素敵!や、とにかく面白そう!という印象づけで母集団を増やしても、結局は自社にマッチしない学生を数多く選考することとなり、企業側の手間は増え、学生の時間も奪うことにつながります。採用は、人を多く集めることが必須ではありません。いかに欲しい人に来てもらうか。応募数よりも私たちは、ある程度ターゲットとなる学生を絞りつつ、自社の魅力も伝えられる。そんな採用キャッチコピーをつくることが、最も大切なことだと考えています。

特に採用サイトは学生から膨大な企業比較されることを前提に惹きつけることが求められますが、一方でWEBサイトだけでの印象づけで終わっては、せっかく良い学生に出会えても内定辞退の結果になることも。キャッチコピーは目に止めてもらうための役割もありますが、自分たちにしか語れない強みやストーリーを探し、学生に対して嘘なく真摯に、そして表現は、時に豪快に、時にチャーミングに、伝える言葉を選ぶことが大切です。

採用のキャッチコピーだけではなく、キャッチコピーの鉄則は、できるだけ短く、潔いものが印象に残りやすいので、あれも言いたい、これも言いたいでは、結局何が伝えたいか、どんな人を求めているかが不明瞭です。

表面だけの言葉では「この会社って、ただ人を集めたいだけかも」とすぐに見破られ、逆に悪印象を与えてしまいます。

4:採用キャッチコピーは、毎年変える必要はある?

先ほどご紹介した採用キャッチコピーの中にはおそらくご存知のものもあったかと思います。よく見るものは、毎年同じコピーを使い続けている企業もあることでしょう。

 

ふと、ここで、

「採用キャッチコピーって毎年変える必要あるの?」

という疑問ってありますよね。

 

毎年同じ採用コピーを掲げる企業がある一方で、毎年変更する企業もあります。

企業の採用コンセプトや戦略に合っていれば基本的に毎年変える必要はないと考えていますが、採用戦略も企業によってさまざまですので、正解はないでしょう。

もちろん、採用したい人物像が変わったり、企業内で大きな変革が起きたり、使い続けるうちに企業カルチャーに変化があったりした場合は、変更する必要があるでしょう。

しかし、逆を言えばそうでない限り、採用キャッチコピーを変更する必要はありません。前述したように、採用キャッチコピーのポイントが最低限抑えられているかどうか。

ターゲットと自社の関係性を改めて考えながら、訴求ポイントを抑えた自社にしかないものを制作することが重要になります。

 

5:さいごに

採用キャッチコピー事例、いかがでしたか?本当にさまざまな企業の想いが込められていますよね。ぜひこれらを参考にしながら、自社の採用キャッチコピーづくりに活かしてください。

社内で検討するのももちろん良いと思いますが、客観的な視点を入れたり、今まで気づかなかった強みを見出すために、プロに依頼するのも良いでしょう。ぜひ自社らしい採用キャッチコピーをつくってくださいね。

今後、採用サイト制作やリニューアルをご検討される際、採用ブランディングに取り組むことをお考えであれば、ぜひ以下の記事も参考にしてみてください。

人材採用は企業の要。どうか自社にとっても、学生にとっても満足のいく採用活動ができることを願っています。

 

「採用ブランディング」についてはこちらの記事も参考にしてみてください。

【事例あり】成功する採用ブランディングのメソッドを解説!


「採用コンセプト」についてはこちらの記事も参考にしてみてください。

理念を起点にした採用コンセプトづくりで、内定辞退・ミスマッチを防ぐ


「採用サイト」についてはこちらの記事も参考にしてみてください。

母集団の質が上がる!本当に合う仲間が集まる採用サイトの作り方

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PARADOX創研 メディア編集部
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