CATEGORYカスタマーブランディング
CREATIVEカスタマーブランディングの制作物
TYPEスポーツ
AREA東京都
CLIENTNPO法人 日本ソーシャルフットボール協会
DREAM ASIA CUP(第1回精神障がい者フットボールアジア大会)スローガン・ポスター
クライアント紹介・課題
フットボールというスポーツを通して精神障がい当事者の成長・回復を促し、障がいのあるなしにかかわらずみんなが心豊かに生活できる社会の実現を目指して2013年に設立された同協会。精神障がいのある方々の中には、病気になったことで自分に自信が持てない人も多くおり、そんな方々がスポーツを通じて自信を持ち、仲間を持ち、自己を肯定していけるような好循環を拡げていくため、これまで様々な活動を行ってこられました。今回は、初のアジア大会を行うに際して、そのブランディングのための制作物をご依頼いただきました。
コンセプト・アウトプット
理事長や選手のみなさんへの取材を通して、精神疾患や障がいとは「過去・現在・未来」でずっと向き合っていくものであるということ、そしてこの大会も選手の皆さんにとって人生の大切な「一点」であるということに気づかされました。その上で、この大会で伝えるべきことは何か。関係者や、自分自身へのスティグマに苦しむ当事者の方々にも、届くメッセージとして「これまでとこれからのすべての日々の自分を、代表して臨む大会である」という姿を見せることが大事なのだと思い、「全自分、代表。」というキャッチコピーに至りました。
反響・成果
精神障がいは多様で、単純化した説明では実態を理解してもらうことは難しいですし、一方で試合を見てもただフットボールをしているだけにしか見えません。この為、ソーシャルフットボールの(を行う人の)意義や価値、精神障がいとは何かをわかりやすく説明するにはどうすればいいかが前からの課題でした。
今回、パラドックスさまと出会い、選手への真摯で丁寧なヒアリングの中から「全自分、代表。」というコピーを紡ぎだしていただきました。これは選手たちの思いを超えて困難を抱えるすべての人たちに向けたメッセージとなっており、メンタルヘルスの問題が特別なものではないことまでも表現しています。今回のクリエイティブは、ソーシャルフットボール協会の大きな財産になりました。本当にありがとうございました!
(NPO法人日本ソーシャルフットボール協会 理事長 佐々毅)