チームビルディングとは?インナーブランディング効果や事例をご紹介

企業や団体といった組織の成功には、社員一人ひとりがパフォーマンスを最大限に発揮することが必要不可欠です。

最近では、リモートワーク推進などの動きも重なり、遠隔で働きながらも一人ひとりのパフォーマンスと組織の目的意識を合わせ、成果を出していくことが求められます。 

もともと企業としての共通の目標(ミッションやビジョン)が明確になっており、そこに向かって個と組織の意識のベクトルが合っていれば問題ありませんが、実際にはそこまでできている企業が少ないのが現実です。

このような状況を踏まえ、社内の共通認識づくり、社内環境づくりを兼ねたインナーブランディングの一環として近年改めて注目されているのが、ワークショップやゲーム要素を取り入れながらメンバー同士の関係性を構築する「チームビルディング」です。 

今回は、チームビルディングについて、概要から目的、具体的な手法まで詳しく解説します。

CONTENTS

1:チームビルディングとは

チームビルディングとは、社員一人ひとりのパフォーマンスやスキルを最大限に発揮できるチーム作りへの取り組みを指します。

個人では達成できないような高い目標を、チーム一丸となって取り組むことで、目標を達成することがチームビルディングの目的です。

チームビルディングの具体的な取り組みとして、ワークショップやゲーム、研修などが挙げられ、入社直後に経験したことのある方も非常に多いでしょう。

チームをより良いものにするという意味において、日常業務のなかでのコミュニケーションの活性化なども、チームビルディングの一つです。

2:ターゲット別チームビルディングの4つの目的 

チームビルディングは、さまざまな企業において目的達成のために用いられる手法ですが、参加するメンバーによって、チームビルディングで達成すべき目的も変わってきます。

ここではチームビルディングを行う目的について、対象となるメンバーカテゴリーを下記の4つにわけ、それぞれの目的例を紹介していきます。

  • 新入社員・若手社員
  • 中堅社員
  • マネジメント層
  • 経営層

2-1:新入社員・若手社員

社会人になったばかりの新入社員や入社三年未満の社員は、仕事への取り組み方や報連相などのビジネスコミュニケーションといった「ビジネスパーソンとしての基本」をチームビルディングを通じて身につけることができます。

また、まずは課題を自分ごと化し、仲間とチームビルディングをしながら、最終的に結果を出すことで、小さな成功体験を積むことが社員の成長に繋がります。

2-2:中堅社員

リーダーシップをとっていくことが期待される中堅社員は、自分自身のミッション・ビジョンを明確に持ちつつ、チームビルディングしながら自ら率先して会社の目指す方向にメンバーを導いていくことで、組織における指導力や牽引力を身につけ、自身のリーダーシップを磨くことができます。

2-3:マネジメント層

マネージャーは、メンバーの相互理解をベースに、一人ひとりの強みを活かしたチームビルディングによって、一段高いチーム目標を設定することができ、実現に向かって協力し合えるチームを作ることで、組織のパフォーマンスを高めることができます。

2-4:経営層

経営層は、限られた企業資源を有益に使うため、企業が掲げるミッション・ビジョンを全社に伝えて、ベクトルを合わせていく役割(理念浸透)があります。

その際にミッション・ビジョンを軸にしたチームビルディングを行うことで、議論の方向性や価値観をぶらさずに、マネージャーや中堅・若手メンバーといったレイヤーの異なる全社員を巻き込んだ理念浸透ができるようになります。

3:チームビルディングを行う6つのメリット 

チームビルディングの参加対象者ごとの目的が明確になった後は、チームビルディングを行うことで得られる6つのメリットを紹介します。

  • コミュニケーションの促進
  • 自分ごと化するマインドセット
  • モチベーションの向上
  • 人材配置の最適化
  • 新しいアイデアの誕生
  • インナーブランディングの強化

それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。

3-1:コミュニケーションの促進

チームビルディングによって、チーム単位での目標を定め、目標達成を意識させることで、自然とメンバー間のコミュニケーションが増えていきます。

あえて個人では達成できず、他者の力を借りなければ達成できない目標を掲げることで、自らがコントロールできるコンフォートゾーンを出て、他者の力を借りるために、まずは相手のことを知ろうとします。

さらに相手からの信頼を得るために、自分の考えも伝える必要があり、必然的に双方向コミュニケーションが発生するのです。

このように、コミュニケーション量が増えることにより、報告・連絡・相談がより密になり、認識相違によるミスの発生リスク軽減や、ノウハウの共有による生産性の向上などが期待できます。

3-2:自分ごと化するマインドセット

会社がチームの目標達成を求めていても、実際には多くの社員は個人のスキル・能力を評価して欲しいと考えているでしょう。

組織がこのようなマインドセットを持っている場合には、業務のなかでミスや行き詰まりが発生した際に「原因は自分ではなく他人や会社にある」と考える社員が多くなり、自分が任された範囲の仕事への責任しか持たなくなります。

結果として、責任がたらい回しにされ、物事の改善は進まず、生産性は上がりません。

チームビルディングによって、チームが直面している問題に対し、社員の一人ひとりが責任を持ち”自分ごと化”できるようになれば、課題の解決を促進させ、会社としての目標達成に近づくことができます。

3-3:モチベーションの向上

チームで協力しないと実現できない目標に向かって、チームのお互いが協力し合える仕組みをつくることで、個々のメンバーのやる気や動機といったモチベーションを向上させる効果が期待できます。

日本でも、昔から3人組や5人組を作って年貢を納めるといった仕組みがありますが、それは相互を見張り合うという管理的な側面だけではなく、他のメンバーの努力を見て、自分も努力を継続でき、1人の時以上の力を発揮できるというポジティブな側面もありました。

自分だけでは続かなかったり、心が折れてしまいそうなことも、横に仲間がいれば頑張ることができるという経験は、少なからず誰しもが持っているかもしれません。

個々のモチベーションは、組織のパフォーマンスに直結する部分となるため、チームビルディングによるモチベーションコントロールは、組織運営の大事な要素と言えるでしょう。

3-4:人材配置の最適化

近年注目されているタレントマネジメントという側面でも、チームビルディングは一役買います。

人材配置をする際にも、まずは組織に属している一人ひとりの人事情報を理解することから始めなくてはいけません。

普段からチームビルディングのプロセスを通じて、相互コミュニケーションが取れていれば、メンバーがもつスキルや強み、弱み、価値観を把握することができ、その人材の強みを最大限に発揮できる人材配置が可能となり、組織としてより生産性を向上させることが実現可能です。

3-5:新しいアイデアの誕生

メンバー同士のコミュニケーションを増やし、お互いに対する理解を深め、信頼感を高めることで、会議における遠慮や忖度を減らし、フラットな視点で意見を発信する機会も増えるため、新しいアイデアも出やすくなります。

チームビルディングにより、なんでも言いやすい関係性を常に作っていることで、異論や予定調和とは異なる別解が生まれやすくなり、結果として組織に対する新しい価値を生み出すことができるようになります。

また、チームビルディングでは、メンバーの多様性や個性が前提となるため、全員が異なる意見をまとめようという思考で物事を考えるため一人ひとりの他者への創造力の底上げにもつながります。

3-6:インナーブランディングの強化

前述したようにインナーブランディングの一環として、企業理念やビジョンを軸にしたチームビルディングを行うケースも増えています。

理念構築後に、新しい企業理念をチームにおける価値観を共有するためのディスカッションの材料に使いながら、チームビルディングをしていくこともできます。

チームビルディングを、理念浸透といったインナーブランディングの具体的な実施策として実行することで、組織全体が向かうべき方向性の確認と、組織の一体感醸成という2つの効果を期待することができます。

***インナーブランディングについてさらに詳しく知りたい方はこちら

4:タックマンモデルの5段階プロセス

チームビルディングのオーソドックスな考え方として、心理学者であるタックマンが提唱した「タックマンモデル」が挙げられます。

タックマンモデルではチームの状態を以下の5段階に分類し、それぞれ次の段階に進むために必要な要素を表されています。

  • 形成期
  • 混乱期
  • 統一期
  • 機能期
  • 散会期

ここからは、タックマンモデルのそれぞれの段階について詳しくご紹介していきます。もしあなたが、マネージャーという立場で、何らかのチームビルディングが必要な場合には、それぞれのフェーズで発生するメンバー同士の関係性の変化を読み取りながら進めてください。

仕事におけるどのようなプロジェクトの立ち上げ期にも言えることですが、初めて会うメンバーがすぐに意気投合して、最初からプロジェクトが上手くいくようなことは、ほとんどありません。

私たちがよく行っている理念策定プロジェクトなどでは、逆に最初がスムーズなほど、参加メンバーが壁をつくり、本音で話していない場合が多く、プロジェクトの後半で議論の密度が不十分で、議論がひっくり返ることが多々あります。

そこで、なるべく早いステージで、メンバー間のお互いの壁を取り除き、何でも話せる状況を作り出すことで、いち早く予定調和が蔓延するフェーズを突破し、本質的なプロジェクトの目的に導いていくことを心がけています。

4-1:形成期

チームが作られて間もない段階を形成期と呼びます。

形成期は、メンバー間の理解が浅く、チームでの目標も不明確な状態で、お互いに緊張感のある状態です。

次の段階に進むためには、コミュニケーション促進しお互いの理解を深めることが重要です

4-2:混乱期

メンバー間で意見を言い合える関係が構築されると、意見の食い違いによる混乱が発生し、タックマンモデルではこの状態のことを混乱期と呼びます。

ここで生じる混乱の原因はチームとしての目標に関する意見の対立ではなく、お互いの行動にある場合が多い傾向にあります。

混乱期では、ディスカッションを重ねて相互理解を深め、お互いの意見を尊重してチームとしての課題に目を向けさせることが重要です

4-3:統一期

考え方や価値観に関する相互理解が深まり、意見の対立を恐れずにディスカッションができるようになって安定した状態を統一期と呼びます。

メンバー一人ひとりが共通意識を持って行動するため、混乱期と比べて一体感を感じることができるでしょう。

次の段階に進むためには、メンバーそれぞれの強みを活かした役割分担や、全員が納得できる目標設定などが必要となります。

4-4:機能期

メンバーがそれぞれの個性を活かして互いをフォローできる状態を機能期と呼びます。

機能期にはチーム全体としての生産性が向上し、目標の達成に最も近い状態となります。

ただし、機能期は手放しで維持できるものではなく、リーダーによるサポートや、結束をさらに強めるための取り組みなどが必須です。

4-5:散会期

散会期は、メンバーの移動などによってチームでの活動が終了するタイミングを指します。

散会期にお互いを称え合う姿や解散を惜しむ声が見られる場合、チームビルディングは成功したといえるでしょう。

5:チームビルディングを実施する際の7つのポイント 

チームビルディングを実施する際には以下の7つのポイントを意識することで、より効果を高めることが可能です。

  • 具体的なチームの目標を立てる
  • メンバーの役割を明確化する
  • 多様な価値観を容認する
  • コミュニケーションを増やす
  • 主体性を持たせる
  • メンバーに期待を伝える
  • チーム編成に気を付ける

それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。

5-1:具体的なチーム目標を立てる

高いモチベーションを維持するためには、具体的かつ達成意義のある目標を設定することが重要です。

ただ数字としての目標を決めるのではなく、なぜその目標を達成する必要があるのか具体的にした上で与えるようにしましょう

具体的なチーム目標を設定することで、メンバー全員が目標に向けた行動を取ることができます。

逆に目標が抽象的であったり目的が不明瞭な場合はメンバーに浸透しづらいため、チームワークを発揮することは難しいでしょう。

5-2:メンバーの役割を明確化する

同じチーム内のメンバーでも、それぞれが持つ経験や個性は異なります。メンバーそれぞれに最適な役割を与えることで仕事へのやりがいを感じやすく、パフォーマンスの向上が期待できます。

一人ひとりが自分の役割を果たすことが、チームの貢献につながるということを理解していることが大切です。

5-3:多様な価値観を容認する

チームには様々な価値観を持ったメンバーが集うため、個々が持つ考え方をそれぞれが理解する必要があります。

お互いの価値観を容認しなければ、意見の衝突が多発し、団結力が発揮できず、やがて業務を進める上で支障が出てきてしまいます。

リーダーをはじめとして互いの価値観を認め合い相互理解を深めることが重要です

5-4:コミュニケーションを増やす

「全員が納得できる目標を立てる」
「役割を明確化する」
「価値観を容認する」

この3つのポイントをおさえるためには、コミュニケーションの機会を増やす必要があります。

まずはお互い気軽に声を掛け合える関係性を構築するために、業務とは直接関係のないテーマであっても、必ず細かくコミュニケーションがとれる場をつくるようにしましょう。

5-5:主体性を持たせる

チームビルディングを行う目的の1つにチームのパフォーマンスの向上が挙げられます。

そのためにモチベーションを高く維持する必要があるため、「やらされている」と感じてしまう目標設定は逆効果です。

メンバーが主体的に取り組める目標を設定するために、それぞれから「仕事で今やりたいこと」をヒアリングし、全員が納得できる自己決定感のある目標設定を心がけましょう

5-6:メンバーに期待を伝える

メンバーの意思を尊重して自由に仕事をさせることも大切ですが、仕事を丸投げすることは逆にメンバーのモチベーション低下を招きます。

仕事を与える際は、なぜこの仕事をそのチームに依頼したのかという期待を明確にしたうえで、業務の内容や目的、プロジェクトの意義から丁寧に伝えることが重要です

5-7:チーム編成に気を付ける

チームで業務を進める場合、ただ頭数を揃えるだけではチームワークを発揮することはできません。チーム編成の際はメンバーのスキルや適性と関係性を考慮することが大切です。

チーム編成時からメンバー同士の対立が起きてしまわないよう、予め人間関係を把握しておき、パフォーマンスを最大限に発揮できるかどうかを考慮したうえで人選することをおすすめします。

6:課題別チームビルディングの取り組み事例

チームビルディングの具体的な取り組み事例としては、

  • ゲーム
  • アクティビティ
  • イベント
  • ワークショップ

などが挙げられます。

ここからはそれぞれの特徴やメリットについて詳しくご紹介していきます。

6-1:コミュニケーションを活性化したいときは、ゲーム系チームビルディング

タックマンモデルの形成期にコミュニケーションを増加させる目的としてよく採用される手法が、全員が気軽に取り組むことができるゲームを実施する方法です。

成果を上げるためにはまずメンバー間の緊張を解すことが優先となるため、楽しめる要素があるゲームは非常に効果的です。

ゲームはメンバー間の緊張を解すだけでなく、メンバーの役割分担や時間配分の重要性についても学ぶことができるため、戦略的思考を養うことにもつながるでしょう。

“ゲーム系の例”

  • ペーパータワー
  • 人狼
  • ジェスチャーゲーム

6-2:チームワークを強化したいときは、アクティビティ系チームビルディング

形成期〜混乱期にメンバー間の結束を深めるために効果的なのがアクティビティです。

メンバー全員が体を動かすアクティビティに取り込むことで、チームワークの向上やお互いに声をかけやすい環境づくりなどの効果が期待できます。

“アクティビティ系の例”

  • スポーツ大会/運動会
  • 脱出ゲーム/サバイバルゲーム

6-3:メンバー同士の理解を深めたいときは、イベント系チームビルディング

チームビルディングの一環として、定期的にイベントを開催し、仕事以外のコミュニケーションを取る機会を与えることも大切です。

メンバーのプライベートな一面も知っておくことで、メンバー間のコミュニケーションの増加や、相互理解、関係性の強化などの効果が期待できます

“イベント系の例”

  • バーベキュー・キャンプ
  • 社員旅行
  • 出し物つきの飲み会

6-4:主体的な行動を促したいときは、ワークショップ系チームビルディング

形成期〜混乱期にディスカッションを促進するために有効なのがワークショップです。

メンバー同士で論議や試行錯誤を繰り返して成果を出すという経験をチームですることで、よりパフォーマンスの高いチームづくりにつながるでしょう。

また実際のビジネスの課題解決をテーマにワークショップを行うことで、チーム内のポジションに関係なくアイデアを出すことができるため、日常的な業務の中に組み込んでいる企業も増えています。

“ワークショップ系の例”

  • 新規事業を考えるワークショップ
  • 社内改善アイデアを考えるワークショップ

7:オンラインでもできるチームビルディング 

在宅勤務を取り入れる企業が増えている中でも、チームビルディングに注力する企業は増えてきています。

ここからは、チームビルディングに有効的なオンラインでもできるおすすめのチームビルディングを3つご紹介していきます。

7-1:チェックイン

チェックインは、仕事のディスカッション前などに緊張を解くアイスブレイクとしての効果が期待できる簡単なワークですが、メンバー同士が率直に自分の感情を発表し合うことが大切です。

  • 今進めている仕事が気になります。
  • この研修がどのような意味があるのかが正直わかりません。
  • みなさんの前で話すことに少し緊張しています。

チェックインを行う目的の1つとして、意見を発表するハードルを下げることが挙げられるため、ネガティブな内容でも包み隠さず素直に発言してもらうことが重要です

7-2:美点凝視

美点凝視とは、相手の悪いところを指摘するのではなく、個々の多様性や強み・長所に目を向け、お互いを褒め合うワークです。

このワークに取り組むことでメンバー同士で承認し合う機会を増やし、仲間意識が強まる効果が期待できます

また、自分では意識していなかった部分が他人から承認されることで、メンバーのパフォーマンス向上効果も期待できるでしょう。

7-3:氏名と使命

すべての人の氏名には、多かれ少なかれ親が込めた思いが込められています。

この氏名と使命では、自分の氏名を漢字で書き、そこに込められた親からの想いとそれを受けて、自分はどんな人間になりたいかをシェアするワークです。

普段はあまり話題に上がることのない、家族内でのメンバーのキャラクターなどを知ることができ、その話の中から、メンバーの考え方が見えてきます。

何よりも初対面のメンバー同士で、相手の名前を覚えることができるのは、とても便利です。

8:チームビルディングの理解を深めるおすすめ書籍3選 

チームビルディングに取り組む際に、何から始めるべきか悩んでしまった場合まずはチームビルディングについての知識の収集から始めることをおすすめします

近年、チームビルディングについてわかりやすくまとめた書籍が多く出版されていますが、その中でもおすすめの書籍を3冊ご紹介していきます。

8-1:『今日から使えるワークショップのアイデア帳』(翔泳社)

※引用:amazon紹介ページ 

百戦錬磨のファシリテーターが、企業でも学校でもすぐに使えるワークショップのテーマを紹介してくれる本です。組織強化、アイデア出し、キャリア開発、多様性の尊重、事業開発、業務改善、社会課題の解決など、さまざまなテーマに対し、ワークショップを通じて、チームビルディングを行うためのアイデアをたくさん知ることができます。

8-2:『チーム・ビルディング―人と人を「つなぐ」技法 (ファシリテーション・スキルズ)』(日本経済新聞出版)

※引用:amazon商品ページ

リーダーシップのあり方ではなく、メンバーの集め方や、メンバー同士が話しやすい環境づくりなどメンバーにフォーカスした本書は、人的資質以外の部分について学びたい方におすすめの書籍です

人選の方法から、雰囲気をよくするためのアクティビティなど、実践的な小技が多く紹介されているため、チームビルディングの中に新しい施策を取り入れたい場合には非常に参考になるでしょう。

8-3:『問いのデザイン: 創造的対話のファシリテーション』(学芸出版社)

※引用:amazon商品ページ

こちらは、チームビルディングというテーマを少し離れて、ワークショップをする上でファシリテーターに必要なスキルと考え方を解説してくれる一冊です。ワークショップを行うメンバーに対する質問の質を高めることで、議論を深め、組織変革・商品開発のメンバーを本気にさせ、チームが成果を出す極意を紹介してくれます。

9:まとめ

今回はチームビルディングについて、目的やメリット、考え方やその具体的な方法までをご紹介してきました。

チームビルティングは、チームで進める仕事がほとんどを占めるビジネスの場において、会社の組織力を高め、最高の成果を得るために非常に有効的な手段です。

チームはメンバーの個性を尊重し、試行錯誤を繰り返して課題を解決していく必要があるため、メンバー間のコミュニケーションやチームワークは必要不可欠です。

これからチームビルディングに取り組もうとしているリーダーあるいは経営者の方は、まずはなぜ今チームビルディングが自社に必要なのか考え、ミッションやビジョンの言語化を起点に、まずは自分の周りのチーム作りから取り組んでみてはいかがでしょうか。

 

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